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麗side
高校受験をすると決断してから、勉強の日々が始まった。灯嘉様は今は冬季休暇中らしく、必然的に1人より2人で過ごす時間が増えた。
「どう?勉強進んでる?」
「はい、…頑張ってはいますが、やはり覚えていないことも多くて。難しいこともありますが、…少しだけ楽しいです」
「勉強が楽しいなんて麗は変わってるね」
「…変、でしょうか?」
「ううん。そうやって吸収することに前向きなところはいいと思うよ。わかんないところとかあったら教えるから遠慮なく声をかけて」
灯嘉様の手を煩わせるのは申し訳ない、とは思うけれど。それよりも高校受験に失敗してしまう方が不利益だと考えて。
「あの、…早速お言葉に甘えてしまうんですが、」
「うん?」
「私どうやら数学が苦手みたいで…教えて欲しいところがあるんです」
悩んでいる箇所を伝える為に、テキストを指でなぞり示した。
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