金木犀の妖精

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はぁ…と深いため息がこぼれる。 なんだって俺のとこに来るんだか…。 「ねぇねぇ、そのうち付き合って下さいって言われんじゃない?」 「やめてくださいよ」 「なんで?良いじゃない。付き合ったら?」 「冗談でしょ?何歳(いくつ)離れてっと思ってんですか?」 俺もう22だぞ?最近10歳になったばっかのような子供と付き合って何得すんだっての。 あんな事もこんな事も出来ないとか考えちまってる俺は最低かもしれないが万が一付き合ったとして何かしちまってそれがあの子の気に障って親にでも泣きながら告げ口でもされたら次の日の朝には俺は“22歳の男子大学生10代少女にわいせつ容疑で警察に逮捕”とかってテレビニュースのトップになって… 「…ってな事になっかもしんないじゃないですか!」 「え、なにが?」 「とにかく俺は告られても付き合う気はないって話しです」 「あ、そう…。歳なんて別に気にする事ないと思うけどなぁ。私、旦那と20離れてるけどめっちゃ仲良いし」 それは木本さんが30歳って随分大人になってから結婚したから誰からも何も言われなかっただけで…何てこといちいち言ってたらキリないからもう黙る事にしてヘルメットを被った。
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