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「佐伯くんは見たくないんだもんね」
ドキドキを誤魔化すように目線を逸らす。
「俺以外に見せるのやめとけって言っただけ。」
冗談か本気か分からない言葉と、意味のわからない言葉に理解出来なかった。
「なにそれ」
それにしても暑い、既にBBQの用意しているところに向かって私も準備を手伝った。
数時間後、片付けも終えてまだ遊んでいる人もいた。
「そろそろ帰らね?熱中症になりそう」
「冷たいもの買って帰ろ」
2人でそう会話をする。
「じゃあ僕たちお先失礼しますね」
同じ部署の人たちにそう声を掛ける佐伯くんに不思議そうな顔で見られる。
「おふたり付き合ってるんですか?」
その質問に私と佐伯くんは顔を見合わせる。
付き合っているように見えるのかな。
否定しようとそっちに向くと突然手を恋人繋ぎで繋がれる。
「今口説いている途中です」
「え?」
「ええええええ!?」
私のえ?という言葉は周りの驚きに寄ってかき消された。
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