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金星からの贈り物
歩いていると、何処からか、香ってくる、、、
『秋になったよ、、、』 と、メッセージを運んでくる香り、、、
宇宙には、幾つもの惑星がある。
地球に、1番近い惑星に、辿り着いた旅人がいた、、、
その旅人は、金星の美しさに感動していた、、、
キラキラと煌めくヒカリと、風に誘われて歩いていると、なんとも甘い独特な香りがした、、、
懐かしい気持ちになって、穏やかな感情をもたらしてくれた、、、
オレンジ色の小さな十字架のような花から、楽しかった、嬉しかった思い出が、目の前に、
広がっていくような感覚になっていった、、、
その樹木に咲く花を、キンモクセイと呼ぶそうだ、、、
金星のシンボルツリーなのか、、、
でも、なぜ、モクセイが、名前に入っているのか、、、?
旅人は、思った、、、惑星のひとつの、木星。
木星は、〝太陽になり損ねた惑星” と言われ、
そして、木星は、夜半の明星、、、真夜中過ぎまで、最も明るい星だが、明け方に、金星とバトンタッチする、、、
木星は、自身では光れず太陽の光を反射して光っている星、、、
それぞれの個性を大事に、それぞれの役割分担をフェアーに支え合っている惑星に思える。
木星は、縁の下の力持ち惑星とも言える。
地球の1300倍以上の体積で、太陽系内の、すべての惑星の重さの、3分の2以上を占めている、、、
巨大な木星は、何より、地球にとっての守護神のような天体なのだ、、、
地球を作り、今も、守り続けてくれている、、、
金星のエネルギーと、木星のエネルギーを兼ね備えた、キンモクセイ。
原種となった、銀木犀(ギンモクセイ)が、白い花をつけるのに対し、金木犀は、鮮やかな
オレンジ色(橙色)の花を咲かせたことから、橙色を金に例えて、金木犀と名付けたとも云われている、、、
そんな金木犀は、金星からの贈り物、、、
旅人が、金星から持ち帰った不思議な花、、、これから、その金木犀が日本中で、オレンジ色の小花を咲かせて、
人々を癒していくことだろう、、、
朝と夕では、香りが変化する、、、その香りは、魔除けにもなると言い伝えがある、、、
香りと記憶は、強く結びついている、、、
大切な思い出を振り返ってみる、、、優しい気持ちになる、、、
金木犀の香りが、ノスタルジックな感情を引き出し、気持ちが安定する香りとも云われている。
心のひと休みには、良き時間になるのかもしれない、、、
おわり
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