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「ハチャメチャな親だったが、大事なことはだいたい海の上で教えてくれた。
豪快なあまり参考にならないことも多々あったが・・今となっては感謝している」
そして、と続けて
「俺は父親が望んだように、海が好きなった。海好きが高じてお前を拾った」
そうして私の方をチラリと見やる。
聞き入っていただけに、急に自分の話になり反応ができず、ただただ凪を見つめる。
「フッ。お前といると俺も人間っぽくなるのかもな」
お前はそのままでいろよ、と被っていた麦わら帽子をポンポンとされる。
ロマンチストだったり豪快だったりシンプルだったりするお父さんの話は私にとって新鮮だ。
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