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「本当、あんたがいて良かった今夜は」
そう呟くと煙草の灰を灰皿に落として、こちらに視線を向ける。
「俺も自分の修羅場はあっても、他人のあんな現場に遭遇すると思わなかったわ。」
そう言って笑うと、ふと何か考え込んだ横顔を見せて
「真面目な恋愛なんて、するだけ時間の無駄だろ」
そんな風に言っていた。
「あんたっていつから遊んでるの?」
「覚えてないけど高校生くらい?」
「うわあ、想像つくわあ。先生のいない保健室とかでシてそう」
「お前が俺にどんなイメージ抱いてるかよく分かった」
こんなくだらない話で笑えるのもこいつのおかげだ。
明日からは一人の時間、職場では戦わなきゃいけない。
本当、1人じゃなくて良かった。
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