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あのバーで飲んで少しほろ酔いで帰る時だった。
京といつもの様に店を出て少しだけ距離を開けて隣を歩く。
「あのバーでは遊ばないでよね。私が居なくても」
「は?何で。可愛い子がいたら遊ぶよ」
「本当女心わかってないクズ 」
そんな風に横にいるこいつに言うと、少しだけ笑う。
何考えているか分からない笑顔。
「嘘、わかってるよちゃんと。俺もあのバーにお前の彼氏とか連れてきて欲しくないし。お前と唯一ゆっくり話せるバーだしね」
時々こういうところがずるいとは思う。
ときめきはしないけど、私が欲しい言葉を程よい感じと頻度で与えてくれる。
後、適度に遊び慣れてる感じが本気にしなくて済む。
その感じがすごく心地良かった。
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