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いつもしっかりしてる私が好き。
なんて言いながら、結局男って「助けてください〜!」って上手に頼ってきてくれて縋ってくる女が良いんだよね。
私は大抵の事は1人で出来たし、頼るどころか甘やかす方だったし。
「絢音、俺が言えた義理じゃないけど浮気した男に自分がどうとか考えんなよ。そんなもんどう考えたって浮気した方が悪いかんな」
「…あんたにもそんな考え持ってたんだ」
「俺は不倫浮気はしないんだよ。面倒だし。フリーだと思って遊んだ女に実は彼氏がいましたとかはあるあるだけどさ。」
何度かこいつが殴られてる現場は見てる。
その度にそういう男だったって実感したけど、そういう訳でもなかったのかなんなのか。
まあ、私には関係ないか。
ネオン街にやってくると、ちょっと小奇麗めなラブホテルの前で2人が立ち止まる。
仲良さそうに入ってく姿にもはやため息しか出なかった。
京はパシャパシャと数枚シャッターを切って、撮った写真を確認している。
「何枚か出せば証拠として出せるんじゃん?」
「スマホとかも見れたらいいんでしょうね」
そのままバーに戻ってきて、2人で飲み直すことにした。
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