例えその先が地獄だろうと

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「じゃあ、もう遠慮は要らないってことだよね。俺、ちゃんと忠告したし〜」 愉しそうに笑う千尋が、私の腰辺りに手を回し、撫であげる。 その触り方のいやらしさにドギマギしていると、カチャ、という金属音が聞こえた。 「え?え、なにして…」 ーーバサッ 一瞬、何が起こったのか分からなかった。 音がした方に目を向けると、私が履いていたはずの制服のスカートが床に落ちていて。 私は瞬時に理解する。 先程の金属音の正体は、千尋がスカートのホックを外した音だと。そしてあっという間にファスナーも外されたのだと。 脚がスースーして落ち着かないと同時に、羞恥でパニックになる。 何でここまでされなきゃいけないの? あまりにも酷すぎないか?
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