例えその先が地獄だろうと

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「美雨ちゃん、なーんも分かってなさそうな顔してるね。やっぱりきついお仕置しなきゃダメなんじゃない?真雪」 クスクスと愉しそうに笑っている千尋。 「当たり前でしょ。俺に嘘ついて裏切った罪は重いよ、美雨」 目の前に真雪、後ろには千尋。 2人に挟まれるように抱き締められ、絶体絶命にも程があった。 「ちょ、ちょっと…、何のこと?ていうか、私の部屋に勝手に入らないでよ」 折角こいつらと離れられるチャンスなのにもう言いなりになんてなりたくなくて、真雪が怒っている原因はわかっているけどシラを切った。 内心心臓がバクバクして死にそうだったけど何とか堪える。
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