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囚われの蝶
長い年月をかけて
やっと羽を拡げ
空に舞い上がろうとしたのに
囚われてしまった
哀れな蝶
自由になれるはずだった
それなのに
美しさ故か
それとも
飛び立つ事を許さない
愛なのか
縛られ
重い重石に固定され
それでも
飛び立とうと
必死に羽を拡げ
必死に逃げようともがく
その姿は哀れであり
しかし羽を羽ばたかせながら
舞い散る鱗粉は小さな宝石のように
キラキラと光の中を美しく舞う
囚われの蝶
どんなに羽を拡げ羽ばたかせても
決して逃げられない
無駄な足掻きと知りながら
必死に自由を求める
愛に囚われている私
蝶のように羽ばたく羽は
私には生えてない
ずっと長い時間を
ただ苦しみ
ただ動けず
静かに苦しみが終わるのを待つしかない
羽のある蝶
羽のない私
囚われていても
自由を求める事の出来る蝶
私は自由を求める事すら出来ない…
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