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テレビに新聞、雑誌よりネット広告が宣伝効果が高く、需要がある。
Googloの広告収入はかなりのもので、とはいえ日本支社の社員数は少なく、クオリティーはかなり低かった。
クリエイティブな発想を社員に持たせたいと異空間みたいな環境と社員に自由を与えているが、それを良いことに甘い汁を吸う社員に陣取られ、成果がなかった。
佐倉さんだけは違った。
だからか、彼女に難関な仕事を任せてしまう。
無理をさせてしまった。
「佐倉さん、大丈夫!?桐嶋専務、すみません。彼女が酔って体調が悪そうなので部屋まで連れていきます。貴重なお時間をありがとうございました。お目にかかれて嬉しかったです」
接待中に彼女が意識を失ってしまった。
桐嶋専務に申し訳ないが佐倉さんを優先にした。
抱き抱えるとあまりの軽さに驚く。
フルリモート勤務を条件にしていたのは体力的な問題だったのかもしれない。
ひとまず、俺が塾部屋に連れて行き、ベッドに寝かした。
「……吐けるなら吐いた方が楽になる。トイレで吐くか」
「……そ、そうします」
佐倉さんが起き上がろうとしたから抱き抱えてトイレに連れていく。
背中をさすってあげたいが、尊厳があるからできない。
かなり、苦しそうだった。
佐倉さんのカバンを漁る事ができず、同室のため、俺はソファーに横になる。
酔って身体を楽にさせるためにスーツを脱ぎ捨て、佐倉さんに目を向けられない。
ブラウスとショーツの姿に、目を向けないようにした。
なんとか理性を抑えた夜だった。
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