やらかした夜を明けて

1/2
前へ
/46ページ
次へ

やらかした夜を明けて

酔ってあまりの気持ち悪さにトイレで嘔吐 夜中に暑くてスーツを脱ぎ捨て、シャツとショーツの破廉恥な姿になってしまった。 何かあったらいけないと介抱して下さった藤島マネージャーに見苦しい醜態を晒してしまった。 「おはようございます。シャワー浴びて着替えてきて下さい」 スーツに着替え準備万端な藤嶋マネージャー。 醜態を晒してしまった。 自室に戻り、シャワーを浴びてマッハで着替える。 「朝食は食べれますか?」 「……無理です」 「8時半に迎えにきますのでそれまでゆっくりなさって下さい」 できた上司だと思う。 酔い潰れた部下の介抱をしてくれて、嫌な顔をしない。 シングルの部屋だからソファーで横になってたと思うから申し訳ない事をした。 ずっと体調を気づかってくれた。 「佐倉さん、要望定義までは俺がまとめてデータは送るので仕様書作成お願いできますか?」 ヒアリングでかなりカタチにはなっていたものの藤島マネージャーのレベルが高すぎて私は後任したくない。 「……了解しました」 ラージランクのクライアントだから粗相できない。 「下請け先は決まってるので安心して下さい」 新規案件で困る下請け先。 プランだけ出せばどうにかなるわけではなく、制作を委託する下請け先にかなり気を遣っていた。
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!

195人が本棚に入れています
本棚に追加