コミュ障には恋愛は難しい

コミュ障シゴデキ女子、引きこもる side 藤島翔琉

「佐倉さん、ストレス性蕁麻疹でしばらくフルリモートされるんですね。彼女、仕事請け負い過ぎてますもん」

いつもなら決して曝け出す事がないすっぴんと部屋着の姿でビデオ通話をかけてきた佐倉さん。

かなり痛々しかった。

「佐倉さんに確認しないといけない事が数件ありますが、通話しても大丈夫ですか？」

緊急性のある仕事に関する事なら仕方がないが、しばらくの間はそっとしてあげたく思う。

「佐倉さんが担当している案件に関する連絡だけして下さい」

朝のミーティングもアバターで出席し、しばらくの間フルリモート勤務をするむねを自身で発言していたが、ストレスが原因の疾患。
職場の人間関係が原因なら距離を置いてあげた方がいい気がするが、グループメンバー達は佐倉さんの事をかなり慕っている。

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「佐倉さん、今、フルリモートで仕事をなさってるんですね」

クライアント先に1人で出向く。
佐倉さんはコミュ障だが正直丁寧な対応と超絶に可愛いからクライアントの担当者や下請け会社の社員達から可愛がられている。
ランチどきに伺う際はランチミーティングで老舗弁当を準備してくれ、佐倉さんへの手土産も用意している。