イケメンマネージャーの突然の訪問

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イケメンマネージャーの突然の訪問

渋谷ストリーム側にある1LDKのオートロックマンション。 家賃24万円と契約する時にかなり躊躇したが、会社から徒歩15分圏内だから気にいっている。 フルリモートで契約していても、何かと会社に行かないといけないから近い方がいい。 『ソミーの新井副社長と馬島建設の有馬常務から佐倉さんに土産を渡されたんだけど、届けに行っていい?佐倉さんにってお見舞いが結構届いてるんだ。クライアント先や下請け会社の担当者の気持ちだから処分するわけにはいかないし』 藤島マネージャーからのビデオ通話に戸惑う。 クライアントや下請け会社の担当者からなにかと頂き物をする。 可愛がって貰えるのはありがたい事だ。 『えっ!!わ、わかりました。お手間をおかけしますが宜しくお願いします』 “グループの皆さんと分けてください!!”と言いたいけど、今度会った時に御礼を言わないといけないから受け取る。 「はーい!?藤島マネージャー、お疲れのところ届けて下さり、ありがとうございます。どうぞ、上がって下さい」 10分経たないうちにインターフォンが鳴り、藤島マネージャーが到着した。 大きな紙袋4つ下げていて、ゲンナリする。 賞味期限が短い高級菓子類が大半だと思う。 申し訳ないけど藤島マネージャーに半分ぐらい社に持って帰って貰い、グループメンバーに配って貰おう。 食べてみたかった炭治郎のバームクーヘンがあり、コーヒーに添えて出す事にした。
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