信頼されすぎている狼 side 藤島翔琉

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信頼されすぎている狼 side 藤島翔琉

毎日のように、仕事を理由に佐倉さんの部屋を訪れる。 直接対面で仕事をした方が効率が良く、早く終わるからもある。 「確かにそうですよね。ここを……」 リビングテーブルに並んで座り、ノートパソコン開いて仕事をする。 仕事の合間の午前10時と午後3時にはかならずティータイムをし、昼時や夕食時におじゃまする時はウーバーイーツ頼むもしくは買って行き、仕事をしながら食事を共にする。 ヒアリングの合間に佐倉さんの部屋を訪ねるのが日常になりつつあった。 「蕁麻疹治ったので明日からヒアリングに同行します」 痛々しいぐらいに蕁麻疹の跡はまだ残ってる。 「出社は……ヒアリングの時だけでいいですよね?」 「あぁ……」 グループメンバー全員が佐倉さんの早期の回復を願い、出社を待ち望んでいる。 だが、佐倉さんに無理をさせられない。 「明日からは勤務中は身だしなみちゃんとしないとな」 通い始めて1ヶ月。 男として上司として見られてないのか、Tシャツに短パンと素肌と体の線が露わになる服装をされ、目のやり場に困った。 痛々しい蕁麻疹に庇護欲をかられていたが、今は別の欲求にかられそうになる。 「藤島マネージャー、明日のランチは海鮮丼がいいです。ヒアリングの帰りに連れて行って下さいね」
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