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「真凛ちゃん、退職するそうです。働き続けるの無理ですよね。彼女ならフリーランスでITエンジニアとしてやっていけます」
信頼している下請け会社の担当者に頼んで、真凛ちゃんにネット広告制作を発注する事はできる。
『はっ、退職!?結城は……吉永雅美にハメられたんだ。天宮を裏切ってはいない……』
藤島マネージャーは焦っていた。
「天宮さんは私の部下です。彼女の意志を尊重します。退職手続きは私が代行します」
コミュ障な後輩に手を差し伸べてあげたかった。
嫌がらせをした女性社員全員がクビになり、防犯カメラのついてないとこで起きた嫌がらせも把握されてた事から、たまたま持っていた盗撮発見器を貸して調べさせたら結城創真からのプレゼント全てに超小型の盗聴カメラが仕掛けてあり、真凛ちゃんは憔悴した。
プレゼントされたアクセサリーや文房具などは壊して処分した。
精神的不安定な真凛ちゃんを家に保護する。
藤島マネージャーが家に上がろうとした時は、
『男を家にあげるのは……怖いです。藤島マネージャーの事は信用してますが、今は無理です』
上司が異性の部下の家にあがるのは普通ではない。
結城創真から頼まれても藤島マネージャーは私と真凛ちゃんの意志を尊重してくれた。
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