コミュ障には恋愛は難しい

イケメンな首斬りリーダー

10月の人事異動で田坂さん含む仕事適当組18人が左遷された。

実力重視の外資系企業。
前マネージャーの狸は甘かったが、藤島リーダーは容赦なく社員を切り捨てる。

18人も左遷されたのに新規配属者ゼロ人。
グループメンバーの開発エンジニアは34人。
かなりの人数が営業に回された。

仕事をしない社員が斬られただけなのに、残された社員達は首切り左遷を恐れ、藤島マネージャーご機嫌を伺いながら仕事をする。

“藤島マネージャーになって新規クライアントが増えて案件が毎週課せられてるのにグループメンバーが減って、これ以上は無理なんだけど”

“システム組めるやつ営業から何人か連れて来れないかな”

グループメンバー達は藤島マネージャーに対して不満を抱いていて、悲痛を分かち合うためのLINEオープンチャットが開設し、愚痴を発散していた。

『佐倉さん、新規案件頼める？』

「かしこまりました。資料を送って下さい」

案件の分配は立候補制から指名制になり、朝礼でマネージャーに声をかけられたOUT。
グループメンバー達は不満を感じているようだけど、私はそれでよかったと思ってる。

今までチームに任される案件の7割を請け負っていたから、請け負う案件数は私はそれほど変わっていない。