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この人は何を言ってるんだろう?きっと別の人と勘違いしているんじゃないか。俊はこれ以上なんと言ってよいのかわからず、「そうなんですか………」とだけ言った。
美愛:「あ、保健室はこの先のです」
俊:「あ……ありがとうございます」
まあ、この学校の連中はまだたった1年ちょっとしかアイツと一緒にいねぇしな。
意外と暗いから誤解されがちってのもあんのかな………
美愛は「じゃあ、私は生徒会の仕事があるので、これで」と言ってそのまま廊下を反対方向に歩いて行った。俊はドアを少し横にスライドさせ、「失礼します」と言って中をのぞき込むと、部屋の奥の方に座っている白衣を着た女性が「どうぞー」と言った。
俊:「初めまして。あ、あの、ここに相原真央斗くんがいるって聞いてきたんですが」
保健室の先生:「あらあら、どちらさん? うちの高校の生徒じゃないのね」
俊:「あ、俺…自分、桐葉学園高校の王って言います。真央斗くんの友達で…なんか、倒れたって聞いて、それで…真央斗くんのお母さんの代理で…来ました」
保健室の先生:「あら、そうなの! 相原さんならそこで気失ってるわよ」
俊:「!?真央斗!おい、大丈夫か!?」
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