我(オレ)/僕(ぼく)×在夜空下/この空の下で

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そうして三年ぶりに見た真央斗の顔。 そのとき俊の最初の印象は「誰だろう。この人」だった。 顔が変わったわけじゃない。身長が伸びたとかでもない。真央斗なのに。まるでうり二つの別人がそこに寝ているような…そんな感覚を俊はおぼえていた。 保健室の先生:「あー大丈夫、大丈夫。疲れとかストレスが()まってたんでしょ。うちの学校じゃこういうのしょっちゅうだから…何時間かしたら目さますわよ」 俊:「何時間かって……念のため病院とか行った方がいいんじゃないですか」 保健室の先生:「うーん…まぁ、保護者の人が良いって言うならそれでも全然いいけど。見ての通り本人意識(いしき)ないよ?どうする?」 俊:「あ、俺が連れて行きます。おんぶとか()っことかして…なんとか」 保健室の先生:「おんぶ!?…アハハッ!いいね!気合(きあ)い入ってるね!」 俊:「あざっす…あのじゃあ、ちょっとおばさん、こいつのお母さんに電話してOKか聞いてきます」 保健室の先生:「はいはーい。あ、電話は外でかけてね。他の子も横になってるから」 「はい…あ、もしもし。おばさん?王のとこの…」そう言って廊下に出ていく俊。数分後、戻ってくると保健室の先生は「よっこいしょ!」と言って真央斗をおんぶしやすいよう彼の体勢(たいせい)を変えてくれていた。
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