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近くにいた釣り人が写真を撮ったことで、地中のお化けの実在が、証明された(今回の発見者が"純粋な少年"であることが決め手だった)。
ちなみにこの少年は、第一発見者の登山家を探して、登山家になったのだった。
今のところ、地中のお化けによる被害は、確認されていない。
しかし、地中のお化けによる儲けが出ていないのも事実なので、駆除対象になっている(意外と拳銃で一発だ)。
オレンジの荷台の地中のお化けは、自分の体の一部を、地中に垂らし始めた。
彼らの一部は、地上の本体を追跡するかたちで、地中を高速移動するのだ。
また馬車は、茂みから飛び出たウシガエルを引くところだった。
馬も御者もオレンジも気が付かない日常だった。
しかし、地中のお化けは、気付いていた。
「グジジジーーん」
引かれる刹那、地中から現れた右手が、カエルを握り潰した。
激しい流血はなく、カエルはさいの目切りにされた。
馬車が通りすぎると、カエルの肉片達は、徐々に集合しだした。
よく見ると、彼らの断面には、縫い目があった。
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