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話すのもどうかと思ったけど甘えて屋上で副社長に話を聞いてもらえる流れになった。
大学のことや社長との会話を話す。
自分なりに頑張ってきて少し社長に認めてもらえているような気になってたこと。
現実は自分はいなくても変わらないということ。
それをはっきり言われてしまってショックだったこと。
大学を卒業した後でもきちんとここで働きたかったことや
社長に対して尊敬していることなど
幅広く話を聞いてもらった。
「なるほどね、あいつ口悪い上に素直じゃないからなあ。わかりにくいよね」
そう言いながら苦笑いしている副社長。
奢ってもらった缶コーヒーは冷たかったのに私の手のぬくもりと外の体温のせいもあってぬるくなっていた。
そのくらい長い時間何も言わず話を聞いていてくれたのだ。
私の話を聞いていていいほど時間に余裕がある人じゃないのも理解している。
だけど話聞こうかと優しさに縋りたくなるほど今の私はメンタル的に来ていた。
秘書なんて、と思っていた仕事も意外と好きだったんだと思う。
それに憧れている人がキラキラしながら仕事している様子を近くで見れていることが幸せだった。
あこがれの人を支えれている、やりがいを感じていた。
元の性格は問題のような気もするけど。
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