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「愁、ノックはしろ」
そう言いながらデスクに着く。
「副社長、またよろしくお願いいたします。」
「翠ちゃん!卒業おめでとう!」
お祝いしてもらい「ありがとうございます」と笑顔で返す。
久しぶりに戻ってきた気がする。
なんだかすごく安心した。
「夏希にいじめられたら言うんだよ」
「はい!」
「そんな暇なの?副社長」
社長からの圧で副社長は笑いながら手を振って社長室を出ていく。
私も業務に入ろうとデスクに向かった時だった。
テーブル上になにか乗っている。
ラッピングされた箱が目に入る。
「…これは?」
手に取ると社長はチラッとこちらに目を向ける。
そしてぶっきらぼうに「開けてみれば」なんていうから、言葉通り開けさせてもらった。
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