3 また春から

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「副社長もいつもこちらで休憩を?」 「まあね、仕事一段落したときとか、少し休憩したい時来るんだよね。」 そういいながら風を気持ちよさそうに浴びている。 そんな姿がまた爽やかさを引き立てていた。 社長もだけど、副社長も本当きれいな顔してらっしゃる。 羨ましさを感じるほどに、綺麗な横顔をしていた。 「どう?初日」 「相変わらず社長のスパルタを受けています。」 「厳しいねあいつも」 私の話を楽しそうに聞いてくれた。 好きな仕事ができているからスパルタ指導も何も辛くない。 初日楽しみにしていたからか、まだワクワクすらしている。 「俺の秘書も今年から付いたんだけど、男の人なんだよねー」 「え、男の人ですか?」 「そう、夏希がお前の秘書が女性社員だと仕事にならないからって言ってさ。でも実際驚くほど優秀」 言いながら笑っていた。 わかる気がする。 こんなイケメンと仕事をすれば見惚れる人が多いと思う。 すごく納得な理由で、返しようがない。
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