僕 / 俺 × 在这个地狱里 / この地獄で

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授業中、後ろから背中を何かでつつかれた。今度はしっかりと感触がある。 あからさまに『ペン』のような細い(ぼう)のような何かでつつかれた気がした。 「ちょっと、長塚くん、今、何かでつついたでしょ」僕は()り返って言った。 長塚:「いや、つついてないから。前見てないと先生に怒られるよ」 真央斗:「いや、ペンみたいなものでつつかれたから」 長塚:「証拠(しょうこ)あるの?」 真央斗:「いや、ないけど………」 「おい、そこ二人!(しゃべ)るんなら外行け」と先生から𠮟責(しっせき)がとんできた。 「クソ………もうなんだよ。まあ、仕方ないけど」僕は思った。 僕はしょうがないので前を向く。国語の先生は(きび)しいことで有名で、正直ささいなことではあまりこういうことはしたくなかった。ヘンに声をあげると怒られてしまう。先生に怒鳴(どな)られるのと天秤(てんびん)にかけると、どうしたってちょっとつつかれるぐらいは大目に見るしかなかった。 そして翌週も、そのまた次の週も、毎日というわけではないものの、週に2回~3回ぐらいのペースで背中「つつかれる」ことがあった。やっているのはおそらく長塚くんで、嫌がらせなのか、イジメなのか、ただふざけているのか、よくわからなかったが、その僕の背中を「つつく」行為は続けていた。
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