1人が本棚に入れています
本棚に追加
それからお互い無言で歩いて10分程ほど、二人は小学校時代一人で俊がサッカーの練習をする時によく来ていた川に沿って土手の上の道を歩いていた。午前中は晴れていた天気だが、今は少し曇ってきている。
直央斗:「懐かしい!ここの川の来んの久しぶりだ。二人でよく来たよね。まあ、ほぼほぼ俊のサッカーの付き添いだけど。来れない距離じゃないけどなんかないと来ないよね」
俊:「ああ…だな」
直央斗:「いや、10年ぐらい経ってるけど意外と変わってないなー」
俊:「………」
懐かしそうに風景を眺めながら前を歩く直央斗。
そしてそんな彼の様子を見ながらその後ろを歩く俊。
俺はコイツの小学校の『幼馴染』で、アイツはコイツの中学ん時の『親友』………
『え?心でつながってる…大切で…大好きな…幼馴染?』
まぁ、クソどうでもいいけど、アイツにはなんて言ったんだろ?
『まあ、お互いを大切な人だって思ってるうちは大丈夫っしょ』
まぁ、クソどうでもいいけど、アイツとはああいう出来事はあったりしたのかな?
『もしもの話だけどさ、俺がお前と一緒に死にたいって言ったら…そん時、お前は俺とホントに死んでくれる?』
『なにお豆腐メンタルみたいなこと言ってんの。お前ほんとにそれでもサッカー部員?』
あの時の『答え』って結局………それってやっぱそういうことなのか。
まぁ、どうでもよ。
最初のコメントを投稿しよう!