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人数が少なすぎると起こる問題もあれば人数が多すぎて起こる問題もある。
俊が『ぼっち』をくらい一人頭を抱えているときに、彼の近所でもう一人頭を抱える人物がいた。
真央斗:「うーん!……うーん!!………ヤバいな」
大学生となった真央斗は兵庫県の大学に進学。中学校のころから夢である外交官になるため、今も勉強を続けていた。大学の勉強に加え、国家公務員試験の勉強、語学の勉強、海外の大学院へ進学を希望しているため、そのための準備も進めているところだった。
「困った………」直央斗はスマホの画面を見ながらうなり声をあげていた。
かたや、小学校の仲良かった人たちから『みんなで行こうよ』のメッセージ、かたや中学の時の綾人から『一緒に行こうよ』のメッセージ
真央斗:「こんなどうでもいい式典に参加したいというヤツらの気持ちがわからんが…これはこれでけっこう究極の選択を迫られている気がする」
小学校のやつらと行かないで綾人と行った場合、式典会場で絶対会うから、『あれ?なんでいんのー?なんで来なかったのー?』みたいんなってあとあと気まずくなる…でも綾人と行かないで小学校のやつらと行ったら綾人、そもそも式典来なさそう…ああ見えて繊細なんだよな…その時は参加できなかったの僕のせいみたいになっちゃうのかな…いや、なんだかんだ、一時期二人で飛び降りようとしたぐらい思い合ってた仲だし…いや、でも大学入ってから偶然、駅で再会したとき『あーそんなんあったわー』みたいな感じだったしなぁ…どうなんだろ。
真央斗:「き…きわどい………」
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