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さらに悶々とする俊、ゼェゼェ辛そうに息をする直央斗は無言のまま会場まで歩いて向かうのだった。
そんなこんなで会場につき受付をすませて空いている席に座る二人。そして気づく―――
直央斗/俊: ( 話すことなくない/話すことなくねぇ!? )
俊: ( いや……考えてみたら一緒に来たところで中高大、全部違う人と話すことってなくないか? )
直央斗: ( 共通の趣味とかあればいいんだろうけど、僕、考えてみたらサッカーのルールすら知らんわ。昔スポーツやってたけど、空手… )
俊: ( 『幼馴染パワーでなんとかなっか!』ぐらいで思ってたけど、いうて小学校しか一緒じゃなかったし。しかも母親つながりってのは、やっぱ……… )
直央斗: ( ああ、あっちの席で小学校のグループ楽しそうに話してる。いいなー…合流したいけど、そしたらコイツが一人になっちゃうし。うーん……… )
俊: ( ああ!スマホいじりたい!したらなんとかなんのに!でも自分から『ここは幼馴染一択っしょ!』みたいなノリで連絡して来といて、いざ来たらとなりでずっとスマホいじるだけとか、なんか人として超失礼な気がする………ああ、マジ調子ノった )
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