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私は右手の指を動かして瓦礫が動かないか試すと指先に馴染みある突起が触るのが感じられた。この触り心地は太郎の宝石部分である。
私はライトの灯りが隙間から入って来るのを見計らって太郎を少し動かし宝石部分に光が当たるように適当に動かした。
「おい、今何か青く光ったぞ!」
私は渾身の声で叫んだ。
「こ・こ・で・す!」
「人だ! 人が埋まってるぞ!」
どうやら気付いてもらえたようだ。
そこから数時間後、起きたら病院のベッドの上だった。
横に置いてある小さな棚の上には太郎が置かれている。
どうやら助かったようだ。
そこからは検査やらなんやらで瞬く間に夜になった。
そして夕飯を食べていると年配の警管が入って来た。
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