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「アザミちゃん!お疲れ様!上がって大丈夫だよ!」
「はーい!お疲れ様でーす」
「真木先輩!お疲様でした!」
「生明さん!お疲れっした!」
「真木さん、おつー」
「おつー」
皆と軽く挨拶を投げ合い、裏口から出ると自転車に跨り、まだまだ騒がしい夜の町へと漕ぎ出す。
秋も終わり、冷たくなった風が仕事で火照った体と頭を冷やしていく。落ち着いてきた頭で今後の予定を思い返した。
「帰ったらレポートやらなきゃー。キャパいわー」
小さくぼやきやながらも、頭の中ではレポートの構成が段々と組み上がっていた。
バイトでも勉強でも手を抜かない。
しごできでめっちゃ頭いい代表のギャル。
ギャル的にいえば、『めっちゃぬけてる』と言われる女の子。
それが真木生明なのである。
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