♯2 おおきな木の下で

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♯2 おおきな木の下で

自由時間に、外の大きな木の下で本を読んでいる。エディはあの子に話しかけた。 ティト何してんだ? 面白いか? 君は読まないのか? そりゃ読まないか、コーンフラワーみたいな頭だもんな。 ばかにしてんのか? 見てろよ! 伸ばしてロン毛にしてやるから! はなっからモヒカンで生まれて来たのか? なわけあるか!? 元から少ないけどよ…… 。 少ないのか、てことはもうすぐハゲになるんだな。 痛いところ付くな。それとおれは本読むぞ。 読むのか? コーンフラワーなのに? 洒落てんな。 頭は関係ないだろ!! これでもライターの端くれだ。 ライター? どんな? 宝石が好きでな、鑑賞石や宝石のライターを主に書いてる。あとはジャーナリスト目指してるから世界に行くこともある。 世界と宝石? まさかE.T.グリーン? なんだ知ってたのか? おれの記事。 いやいま知った。石を知れば地球が解るって書いてただろ? 臭いこと言うなって、思ってた。 嫌味な奴だな。 でもそうだと思う、石は何処にでもある。石を調べれば生態系や地盤や地球の事は解るだろうな。 ティト・ロサレスという男はどこか知的で、この時石を語るのをみてこいつは暴力とは真逆のインテリ風の静かな人だと思っいた。この時までは。
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