ずうっといっしょ

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「ねえ、遥。俺はね、遥への想いを貫くって決めた時から、この世への別れはとっくに済ませてあるんだよ。だから、遥がもし俺を拒絶するなら、いつこの人生を終わらせたって構わない。遥となら本望だよ。…ねえ、一緒に逝こうか。」 終始穏やかな表情で、全然穏やかではないことを言う。 その対比についていけなくて、聞きたいことだっていっぱいあるのに、言葉にすることが物理的にも、感情的にもできなかった。 ぽろぽろと目の端から涙が伝って、次第にあたしの髪を濡らしてゆく。 「っ、ぅ、、っはあ、、っ」 感情が迷子だ。あたしへの想いって、どういうこと…?それは兄としてではなく、男としてあたしを好き、なの…? 分からない、この18年間生きてきた中で、こんなに感情がめちゃくちゃになったのは初めてだった。 いまだ口内をぐちぐちゅと、掻き回してあたしから言葉を奪う明希くんが今までの思い出の中の明希くんとは全くの別の人に見えてしまって、体が震えた。
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