43人が本棚に入れています
本棚に追加
第10話 幼馴染と恋のはじまり
ヴァレンティア王国に滞在してから
2週間が経過した。
この間
王国領土内で凶悪モンスターが出没し
レオとアレクシアは
これまでに4回討伐を行っていた。
そして5回目の討伐では
ロックゴーレムを相手に戦っていた。
ロックゴーレムは岩で構成された巨人で
その防御力は並外れて高く
強力な打撃で前線を押し上げる
恐ろしいモンスターだった。
アレクシアは鋭い目つきでゴーレムを見据え
一瞬の隙も見逃さないよう集中していた。
「レオ殿
支援をお願い致します!」
レオがロックゴーレムの注意を引きつける間に
アレクシアは俊敏な動きで側面に回り込んだ。
アレクシアの剣技はまるで
舞踊のように優雅で鋭く
強力だった。
そのたびに胸が弾むように揺れ
アレクシアの姿には
戦闘の激しさと同時に
女勇者としての美しさが感じられた。
さらに
空中で跳び上がる際にはスカートの裾が広がり
伸びた美しい両脚が一瞬露わになった。
それでもアレクシアの動きには一切の無駄がなく
鋭さと美しさが共存していた。
アレクシアは素早く空中に跳び上がり
その勢いで剣を振り下ろした。
「ここで終わりです!」
アレクシアの剣が光をまとい
鋭い一閃がゴーレムの防御を貫いた。
その巨大な体から石片が飛び散り
ゴーレムは崩れ落ちるように膝をついた。
アレクシアは戦いを終えた後
額に浮かんだ汗をそっと拭った。
その動作はどこか優雅で
アレクシアの美しさをさらに引き立てていた。
レオは
アレクシアがミニスカートをたくし上げて
中にこもった熱を逃がそうとする仕草に
ドキッとし、その美しさに改めて心を奪われた。
レオはその姿に驚きつつも
先ほどのアレクシアの戦闘ぶりを思い返し
感嘆の表情を浮かべた。
「さすが
アレクシア様……」
と彼は呟きながらアレクシアの元へ駆け寄った。
アレクシアは微笑みながらレオに頷いた。
「これでまた王国の平和が守られましたね
レオ殿」
戦闘が終わり
レオが自宅に戻ると
アレクシアはいつものように
食事を持ってきてくれて
部屋の中を掃除してくれた。
アレクシアはレオの健康を気遣い
食事メニューも細かく王室のコックに注文しており
栄養バランスを考えたものを用意していた。
また
バスルームのシャンプーや石鹸も細かくチェックしてくれている。
しかし
部屋の掃除や洗濯の際にアレクシアが
レオの下着まで洗ってくれているため
それを彼女に持たせるのは少し気恥ずかしかった。
レオが少しでも快適に過ごせるように
アレクシアはいつも細やかな気配りを欠かさなかった。
アレクシアはいつもならここで帰るのだが
今日は微笑みながら言った。
「レオ殿
今日はここで2人で食事にしましょうね」
レオは一瞬驚きながらも
顔を赤くして嬉しそうに頷いた。
「え、ええ……もちろんです
アレクシア様」
アレクシアは食事の際
レオの皿にも丁寧に料理をよそい
女性としてのおもてなしが行き届いていた。
アレクシアの仕草は美しく
マナーも完璧で
食べ方も品があった。
そして
アレクシアが美味しそうに食べる姿は
可愛らしさの中に
少し色っぽさを感じさせるものだった。
2人はテーブルを囲み
ゆっくりと食事を楽しむことにした。
最初のコメントを投稿しよう!