𝑬𝒑𝒊𝒔𝒐𝒅𝒆_Ⅲ

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だけど私という奴は意思の弱い人間だとつくづく嫌になった。 給湯室でコーヒーを入れてる時、たまたま凪先輩が入ってきて2人きりになった。 「あ、お疲れ様です」 「お疲れ様、今落としてる所?」 2人でそう話をして自然と隣に立つ。 左側に凪先輩がいる。 緊張して、心臓の音が聞こえないか不安だった。 「今日、何も予定無いんだけど会いに行っていい?」 「え…。」 断ろうと思ってた矢先のお誘い。 ダメだ、私。断って。 「あの、凪先輩…。やっぱり、こういうのは…。」 「嫌?」 ずるいよ、その聞き方。 嫌じゃないって分かってる癖に。
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