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悩んでいると台に置いていた私の手の上に手を重ねてくる。
優しく触れてくるその手を拒む事は私には出来なくて。
好きだから、求められたら応えたくなる。
「俺は絢と居たいんだけど。」
「…あ」
「絢、急遽頼みたい仕事あるんだけど」
給湯室の入口から声が聞こえてそっちに目を向けると、和泉が書類を持ってこっちに来ていた。
「あ、え?私に?」
バッと手を離して、和泉の方に駆け寄る。
営業課から総務課に仕事なんて…、そんな珍しいこと滅多にない。
「コーヒー入れてからでいいよ」
そう言って待ってくれる和泉にお言葉に甘えて、コーヒーを入れて慌てて一緒に戻る。
「急がなくていいのに、絢鈍臭いからこぼしたら困るし」
「何でそう一言余計かな!?」
なんていつも通り話してくれてるけど、見てた、よね?
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