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「それより、仕事って?珍しいね 」
「嘘に決まってんだろ、たまたま総務課に用事あって来たら、お前もあいつもいないからもしかしてと思っただけ。後は鈴鹿が給湯室に行ったって教えてくれたから」
「…そっか」
そう呟いて少しだけ安心した。
何時も決意が揺らぎそうになって、多分あのまま流されてたから。
私、和泉が来てくれてホッとしたんだ。
「ありがとう、和泉。」
「え?」
「ちゃんと、考えるからね。私がきちんと整理付けるまで時間かかるけど。」
それだけ呟くと、和泉は少しだけ笑って「待ってるよ、ずっと」と言ってくれた。
私にはこの人を凪先輩を忘れるためになんて利用は出来ないけど、もし諦められて誰かとと思える時が来るならその時はきちんと和泉との事も考えたい。
その間にもし和泉が他の誰かとそういうことになっても、それは仕方ないし。
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