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「へー、和泉がねー」
椿と昼食を取りながら和泉に告白された話をした。
「でもさ、別に付き合ってもいいんじゃないの?利用されてもいいって言ってくれてるわけだし、和泉と居れば忘れやすくなるかもじゃん」
「その忘れやすくなるとか全部先輩基準で動いてるじゃん。それはそれ、これはこれだよ。」
先輩を忘れるために付き合うんじゃなくて、和泉ともし付き合いたいと思えたらその時。
利用とかそんなふうにもう考えるのはやめることにした。
「そっか、絢がそう言うならもう言わない」
「椿、ありがとう」
まだこの時なら戻れる。
誰も傷付かない、今なら。
そう思っていたのは私だけ、毒はぐるぐると既に回り始めていた。
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