𝑬𝒑𝒊𝒔𝒐𝒅𝒆_Ⅲ

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「へー、和泉がねー」 椿と昼食を取りながら和泉に告白された話をした。 「でもさ、別に付き合ってもいいんじゃないの?利用されてもいいって言ってくれてるわけだし、和泉と居れば忘れやすくなるかもじゃん」 「その忘れやすくなるとか全部先輩基準で動いてるじゃん。それはそれ、これはこれだよ。」 先輩を忘れるために付き合うんじゃなくて、和泉ともし付き合いたいと思えたらその時。 利用とかそんなふうにもう考えるのはやめることにした。 「そっか、絢がそう言うならもう言わない」 「椿、ありがとう」 まだこの時なら戻れる。 誰も傷付かない、今なら。 そう思っていたのは私だけ、毒はぐるぐると既に回り始めていた。
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