𝑬𝒑𝒊𝒔𝒐𝒅𝒆_Ⅲ

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「それは…」 凪くんを諦めようとしている手前、絶対待ってるなんて言えなかった。 もう先の見えない不安は嫌だ。 「やっぱり、好きだって言われて揺らいじゃったの?」 声色はいつもの凪くんなのに、目が笑っていなかった。 初めて怖いと感じた。 「凪くん…」 「ダメだよ、余所見なんて。それに、絢を1番好きなのは俺だよ?」 そう言いながら抱き寄せられて優しくキスをされる。 いつもこんな最低な事から逃げられないから、好きで頭がいっぱいになって何も考えられなくなる。 意思が弱くて、いつも拒めないから。
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