𝑬𝒑𝒊𝒔𝒐𝒅𝒆_Ⅲ

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「…うーん、上手くは、いってないかな」 「え?」 朝あんな笑顔で出社してきたのに? 「上手くいってないって、何でですか?」 「…私、ずるいから。ずっと新谷くんの弱い所漬け込んで縛ってるの」 そんなふうに笑う宝生さんに何も言えなくなる。 上手くいってないなんて…。 「弱い所って、そんなのあるんすか?あれに」 あ、やば。 あれとか婚約者の前で…。 口を塞ぐも宝生さんは怒る所か笑っていた。 「あるよ、だって新谷くん。その子を守りたいから私と付き合ってくれてるんだもん。」 「は…?」 その子ってまさか…。 「同期だったよね、中野 絢さん。」
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