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「…うーん、上手くは、いってないかな」
「え?」
朝あんな笑顔で出社してきたのに?
「上手くいってないって、何でですか?」
「…私、ずるいから。ずっと新谷くんの弱い所漬け込んで縛ってるの」
そんなふうに笑う宝生さんに何も言えなくなる。
上手くいってないなんて…。
「弱い所って、そんなのあるんすか?あれに」
あ、やば。
あれとか婚約者の前で…。
口を塞ぐも宝生さんは怒る所か笑っていた。
「あるよ、だって新谷くん。その子を守りたいから私と付き合ってくれてるんだもん。」
「は…?」
その子ってまさか…。
「同期だったよね、中野 絢さん。」
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