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「また無理な仕事押し付けられてるの見てたし、休日出勤嫌いな中野なら残ってるかなと思って。俺も手伝うよ」
そう言いながらスーツのジャケットを脱いで、私の席の隣に座る。
「でも、紗綾さんと一緒だったんじゃ…」
「あー、うん。さっきまで社長も入れて食事会だったんだけど、終わらせておきたい仕事あるって言って抜けてきた。可愛い後輩が頑張ってるのに家で休むとか出来ないでしょ。」
思わぬ形の二人きりに緊張する。
二人きりになることが完全に無いわけじゃないけど、そんなに多くない。
やばい、私のこと思い出して手伝いに来てくれたなんて…、嬉しい。
思わずときめいてしまう。
「さ、半分貸して。終わらせよ」
「…お願いします。」
そう言って半分凪先輩に半分渡す。
こんなに優しくて、そりゃ好きにならない人がいるわけ無いよね。
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