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本の片付けを忘れて、私は自分が書いた過去の日記を読みふけった。
中学3年にもなれば周りは受験ムードに変わり、一向に決まらない進路に焦る日々。
ピンとくる高校が見つからず、だけど周りはどんどん学校を決めていく。
私だけ取り残されるような疎外感を覚えていた。
行きたい場所も決まらないまま、受験勉強だけを目標もないままにやっていた。
どうにか高校を決めて合格を勝ち取った私は、今度は新しい環境に馴染むのに随分と時間がかかった。
いや、結局最後まで馴染めたとは言えなかった。
中学からの友達はおらず、そもそも友達作りが苦手だった私は新しい友達を作ることに苦労した。
話せる人がいなかったわけではなかった。だけど友達と言えるような関係ではなかった。連絡先を交換することもなく、ただ授業内でペアを組めば少しくらい話すだけのような関係。
部活にも入らずバイトもせず、家と学校を往復してばかりの私はそのうち心が疲弊してきた。
息を抜ける場所がなかった。
本当は少しくらい友達がほしかった。人の温もりがほしかった。
自分から行動を起こすこともしなかったくせに、いっちょ前にそんな願望を持っていた。
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