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「マヒワの器の大きさよ」 「ああ、アドウル領のことですね」 「あいつの器は儂らより大きいぞ」 「そりゃねぇ。こんな家庭で育てられたら、大きくもなりますわ」 「どこまで大きくなるのか、楽しみな事よ――」  二人の機嫌のよい笑い声が、いきなりの戦支度で戦々恐々となっていた家人たちを和ませた。    
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