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第二部あらすじ
廻国修行中のマヒワのもとに、王都守護庁からの呼び出しがあった。
王都守護庁の長官代理のトクトから、国境に位置するアドウル侯爵領で反乱につながる不穏な動きがあると聞かされた。
侯爵の領地なので確たる証拠がなければ、王都守護庁は踏み込むことができない。
捜査の依頼を引き受けたマヒワは、廻国修行と称して、アドウル侯爵領に潜入した。
アドウル侯爵領に入り、最初の村で宿をとったマヒワは自警団から武術の指導を頼まれる。
その夜、村が野盗によって襲われる。
マヒワの活躍により襲撃を退けるも、負傷した野盗は自らの舌を噛んで自殺するなど、何かを隠しているようだった。
マヒワは、野盗退治の活躍を聞きつけたアドウル侯爵からの招待を受け、居城で称賛を受けた。
このとき剣術家に憧れるアドウル侯爵に弟子入りを請われるが、マヒワは断った。
この会談で、実質的に領地経営を握っている家宰と、まだ年少である侯爵との確執を嗅ぎ取った。
マヒワが捜査を進めるうちに、家宰一派と共謀して領内の商会が白沙通商連合と兵器の闇取引をしている疑いが浮かびあがった。
家宰一派は、その後も探りを入れてくるマヒワをアドウル侯爵とともに罠にかけ、秘密裏に抹殺しようとした。
間一髪のところでトクトに救われたマヒワは、家宰一派には死亡したと見せかけて相手を油断させる。
トクトとマヒワは二手に分かれて闇取引の現場を押さえる作戦を立てた。
マヒワは居城の裏手で武器を製造している現場を押さえることに成功するが、その際トクトの方に敵の主力が集まっているとの情報を掴む。
マヒワは剣術仲間を集い、トクトの救援に向かう。
トクトの率いる治安部隊は圧倒的な戦力差から窮地に陥っていたが、マヒワたちに助けられた。
家宰一派は一掃され、首謀者の家宰も逃亡先で自警団に捕らえられた。
今回の功績により、マヒワは王都守護庁の剣術指南役に抜擢された。
一方、アドウル侯爵は今回の一連の騒動により爵位を取り上げられ、マヒワの剣術の弟子となった。
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