𝑬𝒑𝒊𝒔𝒐𝒅𝒆_Ⅹ

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「…本当に後悔しないの?新谷さんのこと」 そう問いかけた後、変な間が空いた。 『うん、しない。というか、恋愛する気起きないんだもん。』 本当嘘が下手。 多分俺がこのまま諭しても、絢は折れないと思う。 頑固すぎなんだよ、絢。 「まあ、俺以上にいい男いないもんな。精々後悔しろよ」 なんてギャグで言ったのに 「後悔したよ、もう充分すぎるほど。でも、今は別れてよかったって思う!和泉が幸せになってくれたから」 そう真剣に返してくるから。 俺も付き合った時間も、別れたあの瞬間もあれで良かったって思ってるよ。 だからこのまま俺のためにもきれいな思い出で終わらせて欲しい。
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