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雪と付き合う前に綺麗に精算したつもりだったけど、今回のはまた違う意味で俺達はきちんと親友に慣れた気がしている。
本当、遠回りだった。ここまで来るのに。
「凪くんが迎えに来てくれたときだって、拒むつもりだったのに。あの人ずるいんだよ。私が居なきゃ凪くん不幸のままだけど良いのとか脅してきて」
「俺は本当今でも嫌い、あの人のそういう所」
「あ、凪くん繊細なんだから。傷つくよ」
雪がお茶を入れて出すと、俺の隣に座った。
「というか、白井さんと和泉、本当におめでとう」
「ありがとうな」
雪も隣で「ありがとうございます」と照れくさそうに笑っていた。
「結婚式呼んでよね。受付係とか任せて」
「気早いんだよな」
絢に俺と雪は少し笑って、穏やかな時間が流れる。
こんな日が来るとか俺も思ってなかった。
まじで何が起きるかわかんねぇもんだよな。としみじみしたくなるほどに色々ありすぎて。
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