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𝑬𝒑𝒊𝒔𝒐𝒅𝒆_Ⅰ
「はい、
それではその日程でお伺いいたしますね。
お時間いただきありがとうございます、失礼いたします。」
電話でそう明るく対応する俺の名前は篠原 和泉。
23歳営業2年目。
この仕事は最初は向いてないななんて思ってたけど今ではそれなりにやりがいを感じている。
「(見積もり作んねぇとなあ。)」
少し溜息を吐いてスマホを見ると、俺の想い人中野 絢から連絡が来ていた。
高校の時からの片思いで8年目になる。
«今日同期会だよ!»
忘れるわけもねぇのに律儀に連絡を入れてきていて少し笑ってしまう。
同期会とは俺と絢、そしてもう1人鈴鹿 椿の三人での集まりを同期会と呼んでいる。
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