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僕は僕のことを同じように好きになってくれない彼女に苛立ちを覚えた。
そして、それを彼女にぶつけた。
彼女のことが好きなのに、僕は彼女に電話をかけなくなった。また、彼女からの電話にも出なかった。
三通目の手紙はその時に書かれたものだった。
なんて身勝手で我儘なことを僕はしていたのか。そのせいで、どんなに悲しい想いを彼女にさせてしまったことか。
今なら簡単に分かるそんなことも、その時は、自分の想いばかり優先して、全く分かっていなかった。
その時の彼女の悲しみを想うと、僕は申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
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