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 あんなにも悲しみに暮れていたというのに。  いつしか、胸を痛めることもなく、彼女のことを思い出せる日が来るとは。  それは、果たして良いことなのだろうか。  僕は、一抹の寂しさと共に、久し振りに彼女の顔を思い浮かべた。
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