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平八の過去
李翔と平八は店の床に散らばった、色とりどりに輝く宝石を見つめた。
「邪悪な念が消え美しい記憶だけが残ったんだ。これらの魂は私が責任をもって人々に返そう」
李翔は水晶を一つ一つ丁寧に持ち上げて木箱に詰め、蓋を閉めて札を張った。
「ところで、お前さんはどうして水晶に魂をとられなかったんだ?」
平八が訊くと李翔は答えた。
「ちゃんと訓練しているからね。それよりも、あなたには向き合わないといけない問題があるようだ」
李翔は胸元から水晶を取り出し平八の胸に近づけた。
その水晶は紫色に光り平八の過去の記憶を映して見せた。
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