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その間も焦げるように熱い視線がフミに注がれている。
普段は優しく紳士的な八反の、剥き出しの欲望を感じとり、フミは背中をゾクゾクと震わせた。
スラックスを脱ぎ捨てた八反は斜めに顔を傾け、フミの唇に噛みつくようなキスをした。
「はあっ、フミちゃん……」
八反は何度も名を呼ぶ。
胸を握り込み、その先端にしゃぶりつく男の、熱い背中に手を回した。
「好き……フミちゃん、大好き」
腕が足が触れ合う度に、じわじわと快感が滲み、内側に溜まっていく。
フミはそれがもっと欲しくて太股を八反の身体に擦り付けた。
八反は胸を吸いながら、その太股を手で撫で上げる。
ああ…気持ちが良い。
フミははじめて経験する身体の高まりに、戸惑いながらも身を任せた。
すると、更なる欲がフミを急き立てる。
全身触られたい。
ぴったりくっつきたい。
「八反さん、もっと、触って」
「いいよ」
八反はフミの両手を掴んで頭の上で纏めた。
「たくさん触ってあげる」
そうして八反の器用な両手が、指先から身体の輪郭を辿り始めた。
腕の内側の柔らかい皮膚に触れ、脇を擽り、胸の膨らみの周りを一周する。
「フミちゃん、綺麗。すげえ……興奮する」
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